2012年3月号の読みどころ
2012年02月18日発行
国有化して発送電分離へ動き出すのかしないのか、東京電力の経営問題で揺れる政府の方針。経営権と人事権を死守したい東電に対し、原発再稼働と電力改革を目指して議決権付きの株を3分の2以上取得したい経産省「リベンジ派」官僚たち。官僚と手を組んだ民主党の仙谷政調会長代行は、与党のコンセンサス抜きで国有化ロードマップを進めようと画策しました。黒幕は「仙谷チーム」の能吏四人組。しかし東電の勝俣会長も財務省の勝事務次官の下に駆け込み、巻き返しを図っています。被災者そっちのけの暗闘と原発再稼働について、特集でお伝えします。
英語は同じ「GOAL」なのに、FRBは「目標」と呼び、日銀は「メド」と呼ぶ不思議。バーナンキ議長が2%のインフレ目標を導入すると、乗り遅れた日銀の白川総裁があわてて事実上1%の“メド”という名のインフレ目標を決めました。しかし直前には「日銀もFRBと同じ目的で金融政策を行っている」と言い張り、「FRBの目標はインフレ目標ではない」と説明して回っていました。目標導入は遅きに失し、今や日本の電機産業は崩壊の危機。白川日銀の詭弁を高橋洋一教授が論破します。
20年以上にわたり粉飾を続けたオリンパス。それなのに東証は1月、上場維持を決定。一期のみの粉飾容疑で一発退場となったライブドアに比べ、明らかに甘い処分でした。新興企業を露骨に差別し、大企業をひたすら守る当局とメディアの不公平に、服役中の堀江貴文元ライブドア社長が、怒りを込めて獄中から特別寄稿!
岡田副首相が愚直すぎる直球勝負で大チョンボ。民主党の「最低保障年金」という名のバラマキ年金改革案が公表されてしまい、消費税を2段階で10%まで上げた後、さらに7%超の上積みが必要、しかも平均年収が260万を超えれば満額7万円から減額されることが明らかになり、大騒ぎになっています。ツッコミどころ満載の「年金一元化」マニフェストは今や砂上の楼閣。増税法案成立を優先してきた野田政権の使命はどこへやら、年金問題で政権を獲った民主党が「年金解散」に追い込まれかねません。
[「日本基督教団」元総帥の汚点] 青山学院「山北院長」のタブー
芸能人やスポーツ選手らセレブの子女が集まる私立一貫教育の名門校、青山学院で不祥事が続いています。学院前理事長が現理事長に宛てた1月付の公開質問状を入手。尋常ならざる筆致でやり玉に挙げられていたのは、一昨年の山北宣久院長「ハニートラップ事件」、そして初等部から排斥された教員による損害賠償訴訟でした。日本基督教団のトップも務めた聖職者、山北院長と「お受験利権」疑惑が渦巻く学院の体質に迫るスクープです。
2月25日以降、フリー・コンテンツを順次アップしていきます。