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2012年1月号の読みどころ

2012年12月18日発行

〔企業スキャン〕ソニー「早期退職」生き地獄

「ゴルフやワインを楽しむには最高の季節となってきました」。ソニーの技術者魂を骨抜きにしたA級戦犯、出井伸之元社長の75歳の誕生日パーティへの招待状を、ある元幹部は憮然として破り捨てた。管理職は3割削減の大号令のもと、全員がリストラ面談の対象になっているのに、この極楽トンボ。10月末退職者のひとりが始めた「早期退職を考える人たちへ」というブログでは、再就職先が見つからず、「ソニーのプライドを捨てろ」と追い詰められていく凄惨な内情がうかがわれます。仕事のリストラを行わず、早期退職募集で中高年を若年労働力に置き換え、再起不能なソニーの経営失敗を追う。


〔金融緩和相場に号砲〕アベノミクス指南の「キモ」

総選挙圧勝で政権の座に返り咲いた自民党。さて第二次安倍政権の経済運営は? 景気が冷え込む中、米FRBも量的緩和を強化しました。マクロ経済政策に関心が高く、思い切った金融緩和を迫る安倍氏に、小出し緩和でデフレ脱出に失敗した日銀は戦々恐々。前回の安倍政権で官邸入りした経済の“知恵袋”高橋洋一教授が、07年当時の株価や円相場への回帰を目指して金融政策をフル稼働すべしと「アベノミクス」の骨格を指南しました。


〔パーソナルゲノム革命〕個人の全ゲノム激安解析の衝撃

90年に始まった「国際ヒトゲノム計画」は、たった一つのヒトゲノム解読に1千億円以上、13年間を費やしました。それからわずかな間に技術は劇的な早さで進化、13年には8千円、1時間であなたの全ゲノム解析が可能に。ゲノム情報が一気に身近な問題になってきました。すでに米国では新たな法律が整備され、医療が大きく変わりつつありますが、日本はこれまで鎖国状態。カウンセリングも法律も未整備のまま、海外から流れ込む革命的変化の大波にさらされるのか……。ピューリッツア賞受賞の米国ジョンソン記者のレポートとともに、「第三の敗戦」もちらつくパーソナルゲノムの衝撃を特集でお届けします。


〔「官邸の創り方」が焦点〕安倍「迷走官邸」のデジャヴ

総選挙の最中、自民党の安倍総裁に小泉元首相の首席秘書官だった飯島勲氏が「少数精鋭に戻さなきゃダメ」と苦言。それもそのはず、第一次安倍政権の失敗の原因は「お友達内閣」でむやみにスタッフを増員し、首相官邸の要である政務担当の首席秘書官、事務担当の官房副長官の人選を誤り、混乱を招き寄せたことにあったからです。今なお安倍事務所の体制は貧弱で、信頼して首席秘書官を任せられる人材がいません。衆院選で大勝した今、総理のお膝元に誰を起用し、官邸をどう設計するのか。候補の名前が飛び交っています。


エドウインと三菱UFJの「悪事」が露見

巨額の投資損失が表面化したエドウインで、新たな展開です。11月2日に行われた債権者説明会。三菱東京UFJ銀行が主導し、損失を自殺した財務担当役員の独断とする現在の私的整理の枠組に、三井住友銀行が「協力は難しい」と会社更生法の申し立てを主張しました。さらに出席者の1人から「常見社長個人が90年代に巨額損失を発生させ、それを会社に肩代わりさせた」と爆弾発言が。常見社長のダイレクトディーリングに20年前から当時の三菱銀行本部が関与してきた可能性も指摘され、三菱東京UFJとの「特別な関係」が見えてきました。

12月25日以降、フリー・コンテンツを順次アップしていきます。