阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

  • 2016年05月24日中国を笑え! 弊誌に「オレオレ詐欺」メール

    先週はFACTAオンライン画面のリニューアルでシステム上のトラブルが生じ、新規ご購読契約者の一部の決済や、18日夕の最新号公開が遅れるなど、いろいろご迷惑をおかけしました。東京五輪疑惑の記事なども掲載していることから、ハッキングされてどこかの妨害を受けているのではないか、などご心配をかけたことをお詫び申し上げます。一応、週末にはリニューアル版のほうも安定したのでご報告申し上げます。

    さて、思わぬ余波というべきか、画面リニューアルに伴いドメイン情報を更新したら、中国からとんだメールが舞い込んできました。アップデートを嗅ぎつけて、よりによって弊誌に「中国版オレオレ詐欺」のメールを送り付けてきたというわけです。どっこい、そう簡単に騙されるものか。あんたらの手口くらい、すぐ見破れますぞ。しかし、こういう手口に日ごろ曝されていない日本の中小企業(とりわけ中国進出を考えているところ)は、この手のメールに「中国で先にドメイン登録されてしまうかも」と焦って連絡してしまうかも。

  • 2016年05月23日買われた? 東京五輪10――電通の株主総会(Ⅳ)

    3月30日の電通株主総会の続き。結局、株主の執拗な質問に、石井社長は内部調査の言質を取られている。

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    株主 先ほどの質問に対する(高田)取締役が、FIFAやIOCの疑惑に関して海外の当局から電通に対しては接触はないという回答でした。ちょっとメモをひっくり返しましたら、2008年(編集部注=弊誌は2004年と報じた。08年は公判が開かれた時期)にスイスで(電通とアディダス合弁のスイスのスポーツマーケティング会社)ISLの倒産に絡み、FIFAの裏金疑惑が裁判沙汰になって、スイスの検察官の方、ヒルデブランドさんという方らしいですけど、来日されて(電通役員の)高橋治之氏、鶴田正晴氏の二名に訊問したという報道があります。

  • 2016年05月21日「LIXIL藤森」の墜落17――消された質疑応答

    LIXILの株価下落が止まらない。本誌が最新号(6月号)の記事「LIXILに『第二のジョウユウ』疑惑」を5月18日夜にウェブで先行公開すると、翌19日の株価は2.85%急落して2000円の大台を割り込んだ。続く20日も売り込まれて1.49%下落。終値は1914円と年初来安値を更新した。

    昨年12月21日、藤森義明社長が唐突な退任を発表した直後から株価は下がり続けており、5カ月間の下落幅は実に3割。時価総額は約2500億円も目減りした。実は今の株価は5年前、藤森氏が社長に就任した日の株価(1939円)を下回っている。市場はLIXILの「藤森時代」に赤点を突きつけたのだ。

  • 2016年05月20日買われた? 東京五輪9――電通の株主総会(Ⅲ)

    新オンライン版への移行に伴い、ウェブサイトにトラブルが生じたため、一時画面更新が滞りました。お詫び申し上げます。さて、3月30日の電通株主総会でFACTA報道についての質疑応答の続きを掲載しよう。

  • 2016年05月17日買われた? 東京五輪8――電通の株主総会(Ⅱ)

    3月30日の電通株主総会から、スポーツ利権疑惑にかかわる部分の質疑の続きである。
    (Ⅰ)で質問した株主が再度質問に立った。

    「フットボール批評」2015年6月号より、インタビュアー田崎健太氏

  • 2016年05月16日買われた? 東京五輪7――電通の株主総会(Ⅰ)

    東京五輪招致の「裏金」疑惑の焦点とも言える電通は、3月30日午前10時から東京・銀座の住友不動産浜離宮ビル地下1階、ベルサール汐留で第167回株主総会を開いた。首都高速都心環状線を挟んで、電通本社の向かいにある建物だ。事業年度が3月決算から12月決算に代わったため、株主総会も例年は6月だったのが、今回から3月に開かれることになった。電通にとってはもっけの幸いだったろう。今回のガーディアン報道の後に株主総会を開いていたら、ただでは済まなかったろうし、1~6号議案(とりわけ監査等委員会設置会社に移行する提案)も執行部提案通りシャンシャンで行けたかどうか、経営陣はハラハラしただろうから。

    が、3月の株主総会でもFIFA関連の質問が出たのは、創刊以来10年に及ぶFACTAの調査報道と、さらに2月20日発売の3月号で「東京五輪招致で電通『買収』疑惑」というタイトルの英ガーディアン紙チーフ・スポーツ・ライター、オーウェン・ギブソン記者(今回のスクープ記事のライターでもある)の寄稿記事を掲載していたからである。このブログ「買われた? 東京五輪」シリーズで先に掲載した電通や東京五輪組織委員会、さらに組織委理事で電通元専務への質問状と回答を公開していたので、さすがに危機感を覚えたのか、電通の株主から総会で質問が出たのだ。以下、総会出席者が録音したものから、当該質問と電通側回答を抜きだそう。長いので分載する。

  • 2016年05月15日買われた? 東京五輪6――メディアの遮眼帯

    英ガーディアン紙のチーフ・スポーツ・ライター、オーウェン・ギブソン記者とFACTAは協力関係にある。5月11日(現地時間)にガーディアン紙が報じたスクープ――2020年東京五輪招致委員会が、招致決定の13年9月の前後にシンガポールの疑惑の口座に100万ユーロ以上が振り込まれたとする報道は、彼の署名である。

    FACTA3月号(2月発売)でも、彼の署名記事「東京五輪招致で電通『買収』疑惑」を掲載した本誌編集部では、すでにギブソン記者から近々、その第二弾の特報がガーディアンに出ると聞かされており、5月18日発売のFACTA6月号でも彼の署名記事を掲載する予定だったから、その内容は事前に承知していた。

    新たに飛び出したのは、280万シンガポールドルを日本の銀行から振り込まれたシンガポールのブラック・タイディングス社と、その代表とおぼしき謎の男イアン・タン・トン・ハンの名である。ガーディアンは親切にも相関図をつけてくれたのだが、そこに電通スポーツの子会社(AMS アスリート・マネジメント・サービス社)がぶら下がっている。ところが、新聞各紙とも第1報では触れず、(以下を削除して修正します:2016/05/19)テレビ朝日にいたっては、図をパクったうえで電通部分だけ消すという暴挙をやってのけた。

  • 2016年05月02日ここがロードスだ、ここで跳べ! 9日にパナマ文書公開

    国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は4月26日、世界を震撼させているパナマ文書を5月9日に公開すると報じた。2013年に公開され、ICIJのHP上でアクセスできる「オフショアリークス」も歩調を合わせてアップデートされ、そこで公開される情報は厚みを増し、幅も広がるだろう。

    邦人や日系企業の名が多くないこともあって、国内大手紙や通信社のパナマ文書報道は今のところ低調で、海外の動きの引き写しがかりで、対岸の火事のように隔靴掻痒だ。どうせ調査報道などやった経験がないから、真似事だけである。

  • 2016年04月21日「LIXIL藤森」の墜落16――広報の見え透いたウソ

    前回の質問状に対し、LIXIL広報部が4月8日に送ってきた回答を載せよう。一読すればわかるように、本誌が送った8つの質問にまったく正対していないばかりか、見え透いたウソと空疎な言い訳のオンパレード。そもそも日本語として意味不明の部分も少なくありません。

  • 2016年04月20日「LIXIL藤森」の墜落15――“戦犯”4人が連続退任の怪

    最新号(5月号)の記事をウェブで公開したので、ブログを再開しましょう。

    LIXILの追及シリーズを4月号では一回休みにしたら、ある読者から「さすがにネタ切れですか?」と聞かれました。実際はまったく逆。ジョウユウ問題には多数の疑問が残っており、独自の調査と検証にはやはり時間がかかる。LIXILが自ら真実を明かさない限り、本誌の追及は止みません。

    さて、最新号の記事(「赤字」LIXILの経営陣自壊)では社長兼CEOの藤森義明、グローエ会長兼CEOのデビッド・ヘインズ、その腹心のゲリー・マルヴィン、M&A担当副社長の筒井高志という経営幹部4人が、昨年末からわずか3カ月余りの間に次々に退任したことを報じました(藤森と筒井の正式退任は6月の株主総会)。彼らは全員、ジョウユウの不正会計のリスクを知りながら目をつぶっていた疑いのかかる“戦犯”ばかり。ところがLIXILは退任とのかかわりを一切否定しており、誰がどう見ても怪しい。