2011年8月の読みどころ
2011年07月18日発行
東電の切り売りが取り沙汰され、海外ファンドや外資系投資銀行などのハゲタカが調査委員会の周囲を舞い始めました。そんな中、「脱原発の旗手」の密かな本音を本誌がキャッチ。経産省幹部やOBとの会食で見せた孫氏の野心と、笑顔の裏のルサンチマンとは。
デジカメと医療機器の二本柱の老舗精密機器メーカーの財務体質がなぜか悪化。株主も知らない不可解な零細企業買収で損失が膨らみ、こっそり減損処理。英国企業の巨額買収ものれん代を一括償却すれば連結自己資本が吹っ飛ぶ恐れも。巨額の役員報酬を得る菊川会長が主導した謎のM&A、その経営責任を問うスクープです。
[敗因はダブルスタンダード] トヨタが現代自動車に「コロ負け」
ドル箱「カムリ」の新モデルが韓国・現代の「ソナタ」に燃費性能で敗北しました。ハイブリッドに慢心、エンジン改良に遅れをとったトヨタの危機です。米国でソナタに抜かれ、新興国ではヒット商品なし。しかし社内では青臭い書生論が蔓延し、課題解決が進んでいません。
1707年、大地震の翌日に富士山が噴火。空から無数の石が降る中を、人々は鍋を被って避難しました。今後噴火すれば、目や口を開けられないほどの火山灰で首都圏の健康被害が1250万人、交通、ライフラインにも大きな影響が。地震との連動も懸念されます。
「江沢民病死」のニュースで世界のメディアが騒然。誤報とされましたが、重病もしくはすでに死亡しているが発表を控えているとの説が乱れ飛んでいます。来年に控える胡錦涛から習近平へのバトンタッチを前に、中国共産党最高指導部の権力闘争が動き始めました。江派を後ろ盾として党中央委員会常務委員をめざす薄熙来・重慶市党委員会書記が、文革の革命歌を市民に歌わせる異様な「紅歌運動」を唱導しています。江「没後」でも薄が党中枢入りできるか否かは、今後の権力の行方を占うポイントになってきました。
7月25日以降、フリー・コンテンツを順次アップしていきます。