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2012年10月号の読みどころ

2012年09月18日発行

〔互恵から強敵へ〕日韓「経済戦争」最初の生け贄

韓国の李明博大統領の発言を機に、日韓関係は後戻りできない地点まで悪化。政府は「いざ」に備え長期シミュレーションに着手し、短期の牽制球でもマクロ、ミクロの対応案が浮上しています。「経済戦争」勃発とも見える攻防の最前線を特集でレポートします。ミクロの案の一つはパチンコ業など在日企業から韓国への資金環流を遮断する劇薬プラン。AKB48などのキャラクター台で知られる名古屋のパチンコ機械メーカーが候補か。マクロでは高橋洋一教授が、デフレ退治を装って金融を大胆に緩和し、ウォン安を修正するのが賢明と指南しています。


〔デフレと中央銀行〕米欧「青天井」緩和を決断

米FRBのバーナンキ議長が9月13日、住宅市場のテコ入れや雇用の後押しを狙い、QE3を打ち出しました。ECBのドラギ総裁も6日に問題国の国債無制限買い取りを決めるなど、デフレからの脱出に工夫を凝らして危機対策を講じる米欧。ユーロ離脱のドミノで返り血を浴びることを恐れ、ドイツの連邦憲法裁も欧州安定メカニズム発足を批准して、ユーロ解体案を回避しました。一方、このままでは7~9月がマイナス成長に陥りそうな日本。日銀白川総裁は無為のまま任期を終えるつもりでしょうか。


〔反日デモの導火線〕尖閣で中国共産党「綱渡り」

尖閣諸島の日本政府国有化、周辺海域への中国監視船侵入などで緊張が高まる一方の日中関係。両国ともに政府への「弱腰」批判も高まっていますが、これに誰より焦りを感じているのが中国共産党指導部。尖閣は今や共産党を破滅に追い込む「起爆装置」。「保釣」反日デモはいら立つ民衆の鬱憤晴らしであり、共産党に変革を迫る制御不能の騒ぎになりかねないのです。薄熙来の党指導部処分もまだ不透明。今秋の18大を控え、党内抗争の行方が見物です。


〔単純明快な「橋下流デモクラシー」〕橋下「維新八策」の真贋

「日本維新の会」の「維新八策」は八つの柱で170項目に及びます。これは新党の基本政策か、それともマニフェストなのか。橋下大阪市長の答えは「党綱領」。「価値観の一致」で政党ガバナンス確立をめざすのです。バラバラで物事を決められない自民党、マニフェストを実現できなかった民主党の失敗を研究し尽くし、単純明快なロジック発信で有権者を引きつける。国政参加を前に本音と建前を使い分け、したたかさを見せています。


〔雌鶏が鳴いて国滅ぶ〕「日大の女帝」優子理事長夫人

本誌「日本大学に潜む闇」特別取材班に寄せられたいくつもの内部告発。そこから浮かび上がるのは、田中理事長の相談役を名乗るコワモテのX氏の存在です。日大校内の自販機利権に食い込み、学校経営にも口を挟むX氏の姉は、理事長夫人の大のお気に入り。姉の会社は日大の広告を一手に引き受けるものの、評判は芳しくありません。理事長の出世を物心両面で支えた現代の「山内一豊の妻」優子夫人、しかしその取り巻きの面々は……。大きな反響を呼ぶ日大理事長疑惑の連続スクープ第5弾!


9月25日以降、フリー・コンテンツを順次アップしていきます。