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2013年2月号の読みどころ

2013年01月18日発行

〔企業スキャン〕後藤「西武HD」――「サーベラス切り」再上場は頓挫

西武ホールディングスの再上場が暗礁に乗り上げました。有価証券報告書虚偽記載で東証から追放されただけに、みずほから送り込まれた後藤高志社長にとって再上場は悲願なのですが、筆頭株主の米ファンド、サーベラスとの資本提携契約を解除しようとしてこじれ、泥仕合に発展しています。本誌は両社の応酬の全容を把握。浮かび上がるのは創業者一族の堤家を排除した「株主殺し」の手法をサーベラスにも応用していると見られること。しかし足元は粛清と密告の嵐で、強引なリストラに職場が後輩、傘下のプリンスホテルでは食中毒が相次いでいます。「堤時代より暗い」西武グループの核心に迫るレポートです。


〔焼け太り経産省〕レアアース「脱中国」の大嘘

「官民を挙げての対策で中国からのレアアース輸入量を半減させた」――新聞がこぞって報じた美談は、経産省とJOGMECが仕組んだ虚構でした。対日禁輸で在庫積み増しに走っていたこともあり、実需が蒸発したにすぎません。中国政府の輸出許可証が投機対象になり高騰していたバブルが崩壊したのです。中国依存度が下がったのは第三国を迂回しているだけの話。1300億円を投じた鳴り物入りの経産省の「レアアース総合対策」の一環で権益を確保した海外鉱山からは、まだ日本に1キロも入ってきていません。


〔アジア「近海」覇権〕中国海監の尖閣「消耗戦略」

中国戦略研究の第一人者、米国のトシ・ヨシハラ教授が見抜いた、中国が尖閣はじめ東シナ海や南シナ海でじわじわと圧力をかける海洋戦略の真相を本誌に寄稿しました。非軍事部門である国家海洋局海監総隊傘下の「中国海監」艇を大量建造し、近海の隅々までパトロールを恒常化させることにより、日本やベトナム、フィリピンを消耗させようとしています。海軍とも連携していますが、水平線上をかすめるだけ。米軍介入の口実を与えずに、領海問題を常にトロ火にかけておき、煽ったり冷ましたりして外交イニシアチブを発揮しようというもの。中国の言い分に同意すれば、秩序の土台に深刻な打撃を与えかねません。


〔田勢康弘・特別寄稿〕安定政権へウイングを左に広げよ

第2次安倍内閣はスピード感と慎重さのうまい配分で順調にスタート。タカ派のイメージが強い安倍氏が左にウイングを広げ、持病をうまく管理できれば、長期政権の予感もあります。注目すべきは内閣参与の人選。懸念される外交は谷内正太郎参与が加わり、タカ派丸出しにはならないでしょう。期待が持てる対ロ外交で、北方領土問題を決着させるだけの覚悟と指導力が安倍首相にあるかどうか――。政治コラムニスト、田勢康弘氏の特別寄稿です。


〔「オーナー騙し」の蛮行〕レオパレスの「悪徳商法」

業界2位の大手アパート建設会社レオパレス。30年間1棟丸ごと借り上げる「一括借り上げ契約」をうたい文句に地主を募り、自社ブランドのアパートを全国に建築させてきました。ところがリーマン・ショック後、入居率が低下したアパートとの契約を一方的に解除する事例が続出。残った入居者もすべて他物件に転居させる卑劣ぶりです。安普請のアパートには構造上の欠陥があり、契約解除には修繕費用から逃れる狙いがあったとの疑いも浮上。アパートオーナーを陥れる冷酷無比なレオパレス商法の実態を暴きます。


1月25日以降、フリー・コンテンツを順次アップしていきます。