後藤「西武HD」―「サーベラス切り」再上場は頓挫

「株主殺し」後藤社長の身から出たサビ。堤家封じ込めに続いて米ファンド切り捨てを図るが、職場が荒廃しホテルで食中毒頻発。

2013年2月号 COVER STORY [企業スキャン]

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西武ホールディングス(HD)の株式上場が暗礁に乗り上げている。「日本航空に続く大型IPO(新規株式公開)」と市場関係者は2012年内の「再上場」に期待を膨らませ、西武HDも昨年5月に東京証券取引所への予備申請に動いた。ところが、社長の後藤高志(63)率いる西武HD経営陣と筆頭株主(持ち株比率32.41%)の米投資会社サーベラスが対立。双方の弁護士が非難文書を相互に繰り返し送り付けるうちに混乱はエスカレートし、今や「訴訟も辞さぬ」泥仕合に発展している。「もし万が一にも貴殿が西武ホールディングスの取締役としての善管(善意の管理者による)注意義務に反し、上記の著しく不当な行為に荷担若しくはこれを是正されない場合(中略)貴殿に対してもいかなる法的措置を講じることも辞さない所存であることを、念のため申し添えます」サーベラスは12月25日付で、後藤ら西武HDの取締役9人、監査 ………

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