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2008年10月号の読みどころ

2008年09月19日発行

[グルジアの砲声] 米ロ原子力協定「凍結」の裏

8月の軍事衝突でグルジア領内に進駐したロシア軍がようやく撤退し始めました。しかし、ブッシュ大統領は米ロ原子力協定の議会承認申請を取り下げると通知しています。対イラン、中東和平、アフガニスタンでの米ロ共闘のキーポイントであるこの協定の凍結は、「新冷戦」到来の兆候なのでしょうか。裏にはワシントンで暗闘を続ける政権内リアリスト派とネオコン派の矛盾が隠れています。また、日ロが結ぶはずだった原子力協定にも暗雲が垂れこめ、東芝などの原子力ビジネスの行方が心配です。


ソフトバンクの「Xデー」

前号で報じたソフトバンクのキャッシュフロー危機の続報です。ソフトバンクの株価は9月10日に今年2度目の急落。融資契約特約条項(コベナンツ)をめぐるメーンバンクのみずほとの交渉不調が囁かれていることや、みずほへの金融庁のヒアリングが反映したものと見えます。孫正義社長が8月にアップルのスティーブ・ジョブズと会談、アイフォーンの契約条件緩和を要請したとの観測も出ています。国内端末メーカー各社は静かに引き始め、みずほはソフトバンク資産の売却対象を検討し始めました。楽観できないソフトバンクの先行きを探ります。


[裏目に出た「選択と集中」] 東芝「西田神話」の化けの皮

故・丸山真男のゼミで学び、ハーバーマスを愛読。イラン人の才女を夫人にもつ風変わりな「哲人」西田厚聰・東芝社長は、HDDVD事業からの撤退決断で逆に株を上げ、名経営者と称賛されました。しかし、4~6月決算で赤字を計上。半導体事業の不振が主因ですが、にわかに西田社長の「選択と集中」の雲行きが怪しくなってきました。果敢が売り物だった西田東芝の現状をリポートします。


[皇位継承の不安] 天皇家「兄弟不仲」の深層

皇太子と秋篠宮のお住まいは同じ赤坂御用地内ですが、近いはずの兄弟の距離は、兄宮の「人格否定発言」とそれに対する弟宮の批判が報じられて以降、遠くなっているようです。2歳になった悠仁親王の存在や雅子妃のご病気で、世間の議論も喧しさを増すばかり。皇太子から秋篠宮家への皇位継承が現実的になるなか、「不仲」の行方は……。


御手洗冨士夫の「腐れ縁」

大分県のキヤノン新工場や、県内の財界・政界の集まりで、御手洗冨士夫会長にぴたりと寄り添う初老の男。会長の幼なじみと名乗るこの人物は、工場進出にあたってキヤノンの名代のように動き、巨額のカネを受領。脱税疑惑の渦中にいます。彼とキヤノン会長との関わりは、また巨額のカネの行方は。教員採用汚職事件に続く「第2の大分疑獄」、東京地検が10月にも動き出します。


[一寸先は闇の永田町] 麻生総裁でも総選挙は大敗

世論調査では、総裁候補のなかで麻生太郎氏がダントツの人気を誇っています。でも、衆院の早期解散、総選挙となれば、世論調査の麻生人気はあてになりません。自民党選対の予測では、議席獲得が確実なのは300小選挙区のうちわずか78。比較第1党どころか、150議席割れの可能性もあると言われ、野党転落か、連立ゲームに突入、麻生政権は短命に終わりかねません。


9月26日以降、フリー・コンテンツを順次アップしていきます。