株価急落は、金融機関との交渉不調ゆえか。端末メーカーも「万が一」に備える。
2008年10月号 BUSINESS
株価が鳴動を始めた。9月10日、ソフトバンク株が一時1600円を割り、3月の安値を下回る年初来安値1584円をつけた。8月5日の4~6月期決算発表からこれで2度目の急落、関係者は「いよいよ始まったか」と肝を冷やした。本誌前号が報じた「キャッシュフロー危機」がボディーブローのように効いてきたのだろう。融資残1兆3千億円のメーンバンク、みずほとの交渉が不調、との観測が流れたからだ。みずほは表向き「あくまでもソフトバンクを支える」としているが、第1四半期で売上高が前年同期比2%減となったソフトバンクの先行きを決して楽観視していない。金融庁が9月からみずほにヒアリングに入ったことも、株価に反映したのかもしれない。新BIS(国際決済銀行)基準のもとでは、資産の劣化は銀行の自己資本比率に直結するからだ。みずほとソフトバンクの融資契約の特約条項(コベナンツ)などが精査対象だ ………
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