『知ってはいけない 薬のカラクリ』

製薬会社が儲かる薬は「治らない薬」

2019年6月号 連載 [BOOK Review]

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〈「儲かる薬」というのは病気をただちに治してしまうような特効薬ではありません〉本書第1章でこの一節を読んで衝撃を受けるとともに、若い頃に読んだ柳宗悦先生のエッセイ「漢薬の能書」の一節を思い出した。〈先日池田三四郎君が来て、「延命我神散」という薬をくれた(中略)その効能書きの中に(中略)「本薬は化学薬品のような対症薬ではありません。従って人により、効くとか効かぬとかいうことはありません」。多量服用、長期連服しても副作用なし、習慣性起こらず、胃を自然状態に戻す薬。こんな事が記してある〉「延命我神散」は、ひょっとしたら現在の市販薬「恵命我神散」につながるものかもしれないが、今はもう存在しないようだ。ともあれ、漢方薬は対症薬と違ってより自然なものであって、その分即効性はないという趣旨で「効くとか効かぬとかいうことはありません」という効能書きに着 ………

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