阿部重夫
Shigeo Abe

FACTA発行人、ジャーナリスト、コラムニスト、ブロガー、元日本経済新聞記者、ケンブリッジ大学元客員研究員

金融を中心とするジャーナリストだが、社会部記者出身だけに、事件取材による調査報道を得意とする。ただ、コラムも執筆し、日経論説委員時代には一面コラム「春秋」の執筆陣に加わったほか、美術企画「美の回廊」と、霞が関と政治の関係を深く掘り下げた連載企画「官僚」で、日本新聞協会賞を二度受賞した。

1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説 委員兼編集委員、95～98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員となったことから、金融や経済以外にも取材を広げ、この時期にイラクやイラン、中央アジア、アフリカなどを取材して、エネルギーなど資源開発の裏に潜む国際社会の葛藤を追跡するようになる。欧州時代にボン特派員だった手嶋龍一氏と親交を結んだ。

98年に日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員としてイラク研究を進める。それがのちに新書「イラク建国」の基盤になった。 99～2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立し、06年4月に調査報道を主眼とする月刊誌FACTAを創刊した。

専門分野／講演のテーマ例

経済、金融、投資、行政、政治、企業、市場、エネルギー、通信、メディア、国際政治、中東、中央アジア、インテリジェンス、事件報道

主な著書

「イラク建国」（中央公論）、「有らざらん　壱」（ON BOOK）、共著「だれでもわかる金融」（新潮文庫）、「美の回廊」（日本経済新聞社）、訳書　P・K・ディック「あなたを合成します」、同「ブラッドマネー博士」（サンリオ文庫）

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