毎号、裏は取ってあるのかと冷やひやしながら読んでいる。先を読むという事と裏を取るという事とはトレードオフの関係にある。正に「三歩先を読むオンリーワン情報誌」の真骨頂である。そして、その全ての責任は編集人にある。そこが小生が本誌に惚れてしまう最大の理由だ。訴訟の状況については読者に真摯に公表して頂きたい。紙面でなく余白でも結構。

ところで、先日、母校の小学校から創立150周年の封書が届いた。小生の通っていた小学校ではクラスメイトの何人かが今は麻布台ヒルズと呼ばれる我善坊町から通っていた。いつしか地上げをされ、誰も住まなくなり、異様な雰囲気の時が流れて行った。そして、谷だった町全体が消滅し、人工の丘に生まれ変わった。 6月号の麻布台ヒルズの記事に接し同情を禁じ得ない。テナントが埋まり、マンションも投機では無く人が生活する場にして頂きたい。小生の小学校の後輩になる子供たちが元気に通える未来を、そして、本誌の使命が終わる日が来る事を期待したい。

麻布今井町元住人　村上栄一郎