読者の声

2021年8月号 連載

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編集人の宮嶋巌さんは、私が勤める「経和経済研究所」(代表・荒井和夫)の月例朝食勉強会の常連メンバー。お付き合いはFACTA創刊満15年の月日と重なります。荒井との出会いは30年以上前。霞が関を去った宮嶋氏が、駆け出しの雑誌編集者として、読売新聞記者だった荒井を訪ねてきたのがきっかけでした。

彼は旧行政管理庁出身(現総務省)。「臨調」華やかなりし頃、中曽根、後藤田両氏が行管庁長官を務めるなど、やりがいのある仕事と思ったそうですが、6年目に辞表を出した。大臣室に呼ばれ、水野清長官(当時)から「なぜ?」と聞かれ「向きませんでした」と答えたそうだ。「脱藩官僚」が流行る前の椿事だから「雑誌屋になった変な奴」とあしらわれ、しばらく苦行が続いたようです。

徐々に編集者として頭角を現し、念願のFACTAを創刊。特ダネを追いかける執念はただものではなく、飽きさせない。でも、時にはコーヒーブレイク的に皇室のオクや芸能ネタも読んでみたいと思います。

経和経済研究所上席研究員 大西あさみ

   

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