2020年5月号 連載
4月初旬にウズベキスタンから帰国した知人が驚いていました。かの国では感染者が100人未満の時にロックダウンされ、州間移動は停止、市内交通も制限され、必要時に限られる外出でマスク不着用は罰金。日本も自粛していると聞いていたが、成田空港はほぼ素通りできて、都内に入ると人々が普通に行き来している……。
日本は非常事態宣言まで揺れに揺れ、特定業界を利する商品券の配布案が早々に出たかと思えば、一律の現金給付は無し、個別補償も無し、挙げ句に1世帯2枚の布マスク配布。皆がおかしいと思いながら、新聞やテレビを見ても、こうなる原因はなかなか見えてきません。
今後はコロナ禍による経済の落ち込みが進む中で、日銀の金融緩和、金融機関の役割、大企業の行く末、グローバル化の功罪、そして安倍政権の真価など、より大きな問題が改めて突き付けられると思います。これらの問題について、時間がかかってもこれまで以上に本質を深く掘り下げた記事を楽しみにしています。そして10ページとか20ページの大型企画も読んでみたいです。
ジャーナリスト 坂田拓也