「FACTA」を購読してもうかれこれ9年以上になろうとしています。正直なところこんなこと書いて大丈夫かと思ったり、本当にこんなことがあるのかと疑ったりすることも結構あります。しかしほとんど訴えられたりすることもなく過ぎてきているので綿密な取材と深い洞察力の賜物だと思っている次第です。

連載「病める世相の心療内科」は、いつも楽しく拝読しています。2月号の「『生物都市』が物語るAIの恐怖」は、近未来の我々人類に警鐘を鳴らすものでした。AIベンチャーの経営者のオフィスは皆PCの前に向かい合っていて「PCという機械に同化させられていくように見えた」(記事より)との記述に説得力があり、PCに終日へばりつく仕事をしている人々がうつ状態になりやすいという指摘も納得がゆくと思いました。今後どのような連載になってゆくのか楽しみです。

最後に「FACTA」は宣伝広告が非常に少ないなか、その宣伝広告を出している会社がどれも超一流会社であることがこの雑誌のステータスを表していると言えましょう。

自営業　湯河元敬