読者の声

2013年7月号 連載

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経済再生と財政再建という、企業で言えば貸借対照表と損益計算書をあわせて改善する大事業を、政府はアベノミクスと名付けて実行している。我が国の将来を見据えた上での英断であり、期待をしたい。政府が、我が国が資源大国であるという認識を持つことができれば、その政策の幅はさらに広がると考える。日本は国土の66%(2500万ha)が森林という世界第3位の森林大国であり、排他的経済水域の面積では世界6位、さらにその海洋容積ではなんと世界4位である。これらの資源を先進的科学技術を用いてエネルギー資源・食糧資源へと転換し、それぞれの自給率を上昇させることが、今後、安定的な国家運営と、次世代への富を約束するものと考える。

明治時代の文豪、幸田露伴の「努力論」が述べるが如く、「まず福がある」という認識、つまり「有福」の思想を持ち、その後、惜福、分福、植福の思想へと繋げることが肝要である。この自然資源を我が国固有の福と認識し、有効に活用することが政策の要と考える。

株式会社ぷらう社長 石川裕一

   

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