2007年12月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
日本経団連が民主党から肘鉄をくらった。参議院第1党となった民主党とのパイプをつくり、政策協議をしないと経済界の政策提言が実現できなくなったため、経団連は10月初旬に民主党に懇談を申し入れたが、いまだに同じ席につくことができない。
当初、10月22日で調整が進んでいたが流産し、次に11月初旬で調整したが、民主党から断ってきた。今井敬、奥田碩の両経団連会長経験者とは小沢代表ら首脳が8月、10月にそれぞれ会食しているが、現職の御手洗冨士夫会長は民主党から相手にされない。「前首相に小判鮫のようにべったりくっついて安倍さんの言うことなら何でも賛成。あれでは小沢さんでなくても会いたくないだろう」と経済界からもバランス感覚の欠如に疑問の声が出ている。しかも企業献金は自民党の25億円に対し、民主党へはわずか8千万円。「民主党にしてみれば今井、奥田両氏ら財界重鎮と太いパイプを持っているから、御手洗さんと会う必要性を感じていないのではないか」と財界筋は見ている