連載コラム:「某月風紋」

2025年9月号 連載 [コラム:「某月風紋」]

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塩野義製薬が11月に大阪市中央区道修町(どしょうまち)にある本社をJR大阪駅北側の再開発街区「グラングリーン大阪」に移転する。道修町は国内最大の製薬企業集積地。道修町をコアにバイオ・医薬品産業の育成を目論む関西財界や大阪府・市はショックだろう。これまで塩野義の手代木功会長兼社長は「東京に本社を移す必要性・必然性はない」と公言してきた。大阪市内での引っ越しなら約束違反にはならない。グラングリーン大阪にはクボタやコクヨ、エア・ウォーターなども本社移転を公表している。道修町には塩野義や武田薬品工業、藤沢薬品工業(現アステラス製薬)、田辺製薬(現田辺三菱製薬)、大日本製薬(現住友ファーマ)、小野薬品工業など名だたる製薬会社が本社を構えた。田辺製薬の足立慶次郎会長(当時)は1989年時点の道修町について「日本の薬の5割強を製造販売し、日本の薬の輸出で6割を ………

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