2025年8月号 連載 [コラム:「某月風紋」]
鹿児島県のトカラ列島近海で地震が続き、SNS等で“予言”との関連がささやかれた。気象庁は「現在の科学的知見では、日時・場所・規模を特定した地震予知は困難」と否定したが、香港や台湾からの訪日客が減少。一部の航空会社が減便するなど影響は広がった。たつき諒さんのマンガ『私が見た未来 完全版』で、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と書かれていたことによる。99年に出版した本の表紙に「大災害は2011年3月」と記され、東日本大震災を言い当てたことで注目されていた。今回は何もなかったとしても、南海トラフ地震や首都直下地震はいずれくる。多額の復興費用がかかるのだから、平時には財政を健全化させておく必要がある。だが、参院選で各党は消費税減税や給付金の支給などバラマキを競った。国債の増発を避けるとした政党は多かったものの、世界最悪レベルの財政状態を考えれば、せ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。