2025年4月号 POLITICS [「令和の風雲」]
私が政治家を志したきっかけは、2009年の政権交代だ。一年の浪人生活を経て、大学進学のため上京した私が目の当たりにしたのは、世の中の暗さだった。リーマンショックの影響で経済は落ち込み、政治への不信・不満も限界に達し、政権支持率は10%台まで落ち込み、暗澹とした空気が社会全体にあった。19歳大学生の私が思ったことは、極めて単純だが「世の中を明るくしたい」だった。同年夏の衆院選で、自民党政権から民主党政権へと転換され(その評価は別としても)、政治のダイナミズムも感じた。半分は使命感で、半分はミーハー心で、政治に携わりたいと考えた私が門を叩いたのは、野党・自民党だった。親族に首長や議員など政治家のいない私には、いわゆるコネはなかった。大学5年生の先輩の紹介で、自民党本部青年局直轄の学生部である「全国学生交流会」に入会した。私のような得体のしれない学生が ………
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