2024年10月号 連載
私の知り合いに、いわゆる大企業の広報担当だった方がいる。その方から以前、世にいろいろな情報誌があるがしっかり取材して忖度せずに記事を掲載しているのはFACTAだけであると伺ったことがある。そのときはただ「へぇそうなんだ」と聞き流していたが、後年高校同期の集まりに参加したら、なんとそのFACTAの編集人兼発行人が卒業した高校同期であることを初めて知り、驚いた。
高校同期の集まりと言っても、新橋の焼鳥屋に有志がせいぜい7~8人集まってホッピーを飲みつつ馬鹿話をする親父の宴会であるが、そこでのご縁もあり遅ればせながら私もFACTAの読者になった。
毎回読むたびに、確かに元企業広報担当の方の言う通りだと思った。記事の分野には私にとって得手不得手があり、全部の記事を熟読するような真面目な読者ではないが、ときにずばりと切込む鋭い記載内容に引き込まれ、感心させられる。これからも「鋭さ」を武器に、忖度なき「FACT」を大いに発信してもらいたい。
横浜市在住 井上 晋一