読者の声

2024年5月号 連載

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創刊満18年(通巻216号)を迎えた初号からの読者です。やはり印象に残るのは「ここまで書くか」と唸る特集。一例を挙げれば日大の追及。巨額の訴訟と嫌がらせを受けながら「よくやるなぁ」と、半ば呆れながら読んでいました。

関本忠弘さんがNEC社長に就任した当時、私は電子機器の国際調達担当。1990年に広報部長となり、雑誌『選択』の記者として注目され出した宮嶋編集長と知り合い、お付き合いは30年余となります。

関本さんは20年近い社長・会長時代に売上を5兆円超にした「中興の祖」と謳われる一方、超「ワンマン」と、厳しい指弾も。「誰がこんな悪口ばかり載せるんだ。ミヤジマ? その若い奴をここに呼んで来い!」と叱られ、窮したこともあります。

その後、「本当のことを書く」という志を以てFACTAを創刊。政治、経済、外交、事件、学芸に至るまで、知己の腕っこきのジャーナリストを動員して最前線で論陣を張って来た。滅多に見られない反骨が、FACTAの醍醐味ではないですか。

元日本電気常務理事支配人 萬田和彦

   

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