3月号のトヨタの記事を読ませて頂きました。私は、トヨタでデザイナーとして働いていたことがあります。記事を読んでまず驚いたのは、初代プリウスのCE（チーフ・エンジニア）だった内山田氏が会長として写っていたことです。私は氏とは面識があり、氏がCEになる以前に、一緒に社内誌を編集する仕事をやったことがあります。当時を思い出し、とても懐かしく思いました。

記事はトヨタの相変わらずの田舎企業ぶりを嘆く内容でした。実際にトヨタで働いていた者として確かにそういうところはあると頷く一方、現在のトヨタの日本経済における立場や責任を考えると、「トヨタにもっとしっかりとしてもらわなければ困る」とも思いました。テレビで全面的なEV車種展開を公言するCMを見たことがありますが、トヨタには他企業の体力では到底真似ができない物凄い底力があります。今後もEVや燃料電池車両で業界をリードして行くことでしょう。是非、今後も温かい目線でトヨタに檄を飛ばして頂きたいと思います。

板橋区在住　佐々木　勲