「復興」のノドに刺さった骨 1Fの処理水「海洋放出」/東日本国際大学教授 田部康喜

2021年12月号 LIFE [浜通りを歩く]

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東日本大震災による巨大地震と津波、福島第1原子力発電所(1F)のメルトダウンに襲われた、福島県には「三つの国がある」といわれる。東北地方第2位の人口を誇る中核都市、いわき市から沿岸の「浜通り」を歩いた。総選挙の街宣車のスピーカーの音を遠くに、また近くに聞きながら――。ちなみに、もう二つの国は「会津」と、県の中央を通り抜ける国道4号線沿いの「中通り」である。浜通りを貫いて仙台に至る国道6号線沿いには、背後の海を守るように「汚染水排出反対」の看板が所々に立っている。総選挙期間に入って、野党が争点化を狙ったのか「トリチウム 汚染水 海洋投棄」の文字が際立っている。「反対」の文字がつい先ごろまであったが、総選挙のポスターで覆われていた。しかも、文字がかすれていた。問題の解決がいかに遅れてきたかを物語る。

福島県は「野党統一候補が3勝2敗」

事は2013年3月に汚染水から放射性物質を取り除く多 ………

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