読者の声

2021年5月号 連載

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玉木雄一郎代表の記者会見

お仕えしている上司が公党の代表を務めている関係で、毎週記者会見があるのだが、発行人の宮嶋巌さんの質問にはいつもハッとさせられる。新聞やテレビなどの既存メディアにはない視点で、鋭く切り込むのだ。切り込みが鋭いと、自ずと切り返しも鋭くなる。宮嶋さんに答えた上司の発言が既存メディアの記事になることも少なくない。その感度と分析力は、毎月の誌面にも表れている。

宮嶋さんは霞が関の大先輩(旧行政管理庁、私は旧科学技術庁出身)。会見での質問にも、国を支える官僚への「愛」を感じることが多い。吏道の廃れを憂う記事も「愛」があればこそ。「国家の『中枢』に迫る」はFACTAの柱の一つで、官界記事は密度が濃いが、情報が集まるのも、また「愛」の結果ではないだろうか。政権を担うためには「社員」である官僚との人間関係が欠かせない。政権を狙うのなら野党にこそ「愛」が必要だ。雑誌斜陽の時代と言われる中、15年という年輪を重ねられたことに敬意を表しつつ、毎月21日を楽しみにしている一人である。

玉木雄一郎衆院議員秘書 井山 哲

   

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