2021年4月号 連載
ファクタ創刊15周年おめでとうございます。当方も、奇しくも15年に亘り地域の観光大使を拝命している。地域創生において、「人は内、物は外」が取り組みの基本となると思うが、緊急事態宣言の下、その導線は厳しい状況にある。全国の地域が大変な我慢を強いられる昨今、最も重要なことは社会的公正さと将来への信頼かと思う。これを支えるのは、企業においてはコーポレートガバナンスであるが、必ずしも十分なものと言い難い。ファクタは、創刊以来独自の取材で企業のコーポレートガバナンスに関し、厳しくも鋭い目を向けてきた。一般の暴露雑誌と一線を画し、様々な人間模様を交えながら、隠された真実に迫る果敢な取り組みが官民の指導者に緊張感を与えてきた点は疑いがないと思う。創刊からの一読者としても、毎月、旬のテーマについて斬新な情報を頂いた点は貴重であった。これからも、令和の「論語と算盤」を発掘する連載記事や、広いネットワークを生かした紙面に限らない幅広い活動を大いに期待したい。
高松市観光大使 廣田泰孝