伊右傾政権「財政規律」緩みっ放し

フェイクニュースに毒された国民は、EUと対峙する政権をますます支持。事態は深刻。

2018年10月号 GLOBAL

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イタリアは、炎暑の夏に続いて不穏な秋を迎えようとしている。5月末に成立したポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」と右派政党「同盟」の連立政権は、2019年度の予算を成立させるために欧州連合(EU)との交渉を本格化させるとみられるからだ。経済規模でユーロ圏第3位のイタリアとEUの対立が激化すれば、その余波のおよぶ範囲はユーロ非加盟だった英国による欧州離脱(Brexit)の比ではない。五つ星運動と同盟は3月の総選挙で主に三つの政策を公約に掲げた。失業者らへの最低所得保障の導入、均一税率導入による減税の実施、そして定年を63歳から66歳に引き上げた現行の年金法の廃止である。議会はこうした施策を盛り込んだ19年度予算案を10月に採決し、即座に実施に移そうとしている。だが、イタリアの財政状況はこのような大判振る舞いを許さないのは誰の目にも明らかだ。公的債務はすで ………

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