読者の声

2014年2月号 連載

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映画『ブリキの太鼓』で「成長するんだ!(Ich will erwachsen)」と主人公が叫んだシーンを想起させるように、アベノミクスは好発進を続けている。そんな折、FACTA主催のシュレーダー前ドイツ首相の講演・討論会とレセプションに参加する機会を得た。シュレーダー氏の直言にもビックリしたが、FACTA1月号の巻頭言にまたビックリした。小泉元首相がシュレーダー氏に「原発推進は間違いだった!」とアッサリ転向を表明したとのこと。日本の構造改革が長いモラトリアム期間を経て動き始めた気がした。

構造改革「アゲンダ2010」を断行したシュレーダー氏は05年総選挙後、「田舎の信仰の拠点に引っ込んでいろ!(Man soll die Kirche im Dorf lassen)」の言葉を残して表舞台から姿を消したが、旧東独出身のメルケル首相が継承して、今のドイツを築き、再評価されている。

12年前の「午年」に慶應義塾大学演説大会で「不確実性下 ドイツに学ぶ小泉改革の行方」の演説をした私にとって、今後の日本やFACTAが楽しみです。

林信毅

   

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