2013年8月号 連載
ファクタの、その名の通り、隠された真実を徹底的に追及する姿勢を評価しています。通常の日刊紙、週刊誌、テレビなどのメディアに取り上げられない、一般人には見えない問題点を炙り出し、社会に警鐘を与え、考える材料を提供してくれています。いわゆる左派系、右派系のメディアも確かに通常見えない問題点を指摘しますが、特定なイデオロギーを背景にした見解を採っています。また週刊誌の売らんかなの記事とも、ファクタは一線を画すと考えます。根底には“悪い奴ほどよく眠る”のは許せないという綿々と流れる正義感が編集部にあると考えます。
私は中国の今後の方向に興味を持つ者として、中国関係の記事を中心に読ませて頂いていますが、例えばメタンハイドレートは本当に日本を救うのか、原発は経済的に本当に安いエネルギーなのかなど、まだまだ疑問を持ち、答えを知りたい命題があり、これらにも是非答えられる材料を提供して頂きたい。これからも社会の木鐸として権力者や左右の教条主義者に阿(おもね)ることなく正義を貫く報道を期待しています。
竹内大介