ポスト石原は小池百合子か

2007年6月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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4月の東京都知事選で3選を果たした石原慎太郎氏が2009年秋に退陣するとの見方が政界に広がっている。

石原氏は今年9月で75歳。4年の任期をまっとうすれば78歳となり、かなりの高齢の域に達する。このため、石原氏としては「自身が東京招致を提唱している2016年夏季オリンピックの開催地が09年10月にコペンハーゲンで行われる国際オリンピック委員会(IOC)で正式決定するのを見届けたうえで引退する」(政界関係者)というわけだ。

そこで「ポスト石原」として有力視されているのが知事の二男、良純氏(45)。良純氏はタレントかつ気象予報士として活躍。知名度も高く、「政治家としての資質も国会議員である長男の伸晃氏より上」(同)との見方が専らだ。ただ、良純氏が実際に立候補すれば、「世襲批判」の嵐が吹くのは必至とみられる。

そうした中、自民党東京都連内では、05年9月の総選挙で兵庫6区から東京10区に転出した首相補佐官の小池百合子前環境相(54)を推す声が出ている。小池氏に関しては、選挙区を東京に移した時点で「都知事狙いか」との憶測も出ていただけに、周囲が強く推せばあり得ない話ではない。

   

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