読者の声

2026年11月号 連載

地方の人口減少が止まらない。総務省などが発表する統計では都道府県単位の減少率が示されるが、実際には同じ県内でも地域によって大きな差がある。市町村単位で見れば、驚くような速度で人口が減っている地域も少なくない。  私の住む東北地方はとりわけ深刻だ。青森、秋田、山形などでは人口減少が著しく、街を歩いていても、かつての賑わいが失われていくのを肌で感じる。誰も歩いていないシャッター通りが延々と続き、高齢者が運転する車を時折見かける程度だ。  企業経営者にとって、人口減少は単なる社会問題ではない。人口が減れば消費が減り、地域経済のパイそのものが縮小する。地域社会全体が衰退するのだ。売上が減り、人手も集まらず、事業承継も難しくなる。最近、地方では企業倒産や廃業の話を驚くほど頻繁に耳にするが、その背景には人口減少という大きな構造変化がある。  私自身、地方で会社を経営する一人として、この先も事業を維持していけるのか、不安を感じることが増えた。人口が減り続ける地域で企業はどう生き残るのか。何か打つ手はないものか。FACTAの記事の中にそのヒントはないかと、毎号ページをめくっている。

須賀川商工会議所副会頭 鈴木和幸

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