2026年1月号 POLITICS
2025年10月に自民党と日本維新の会は連立政権を発足させ、26年ぶりに政権の枠組みが変わった。この政変劇で人知れず動いていたのが当選1回、維新で代表幹事長室長を務める阿部圭史衆院議員(39)である。自民が公明党との連立を解消する前日の10月9日、高市早苗総裁(当時)との連立協議は、維新の遠藤敬国対委員長の1通のメールから始まり、20日の連立合意に結実する。その舞台裏では自民側から高市氏と側近の木原稔氏(現官房長官)、維新側から藤田文武共同代表と阿部氏が衆院赤坂宿舎内で連日、深夜まで協議を重ねた。「1年生議員の阿部氏が連立協議の進捗状況を木原氏に流している。彼は自民のスパイなのか」――。ある財務省幹部は首を傾げていた。情報網を張り巡らす財務省でさえ、阿部氏の役割を正確に把握していなかったのだ。交渉当事者のみが知り得る合意原案を作成する実務を担っていたのが阿 ………
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