刑事事件に発展/2月川口市長選「クルド人問題」の深層

注目の26年2月1日川口市長選。「外国人排除」を明確にする候補者から多文化共生路線の候補者まで多士済々が立候補。

2026年1月号 DEEP [川口市民の選択]

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国民が外国人に苛立っている。東京・浅草、大阪・道頓堀などは観光客に溢れ、「どこの国か」と戸惑うほどだ。電車に乗ればキャスター付きバッグで通路をふさぎ、シルバーシートを占領する。居酒屋、コンビニの従業員は「外国人だらけ」で仕事の領域が奪われている。外国人旅行者約3700万人(2024年の累計)、外国人労働者約370万人(同)というのはそういう規模だ。25年7月の参院選挙で外国人対策が争点のひとつとなり、「日本人ファースト」の参政党が躍進した。物価高、消費税、少子化など喫緊の課題に外国人が加わったのは、同質性に慣れた国民が生活を侵食されて怖れを感じ、「失われた30年」の間に沈下した国威と国力に自信を失っているからだろう。高市早苗政権はその思いをすくい取るべく外国人政策の見直しに着手したが、「国民の苛立ちの代表」のような存在となっているのが、埼玉県川口市のク ………

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