2025年12月号 POLITICS [「暗闇の森」を歩く]
トランプ米大統領と一緒に米原子力空母上で強固な日米同盟をアピールするという強烈な外交デビューを飾った高市早苗首相――。知日派の大御所・キャンベル前米国務副長官は首相を「東洋のサッチャー」と呼び、内閣支持率は驚異の80%超えを記録した。安倍晋三元首相の没後、自民内で決して主流派とはいえなかった高市氏を首相の座に押し上げたのは、地方から沸き起こった強烈な保守回帰のうねりだった。ロケットスタートを切ったように見える高市政権だが、前政権も対応に苦しんだ物価高問題に直面しているうえ、衆参で少数与党という脆弱な政権基盤にある。とくに経済政策において国民が実感できるような実績を出さなければ、前政権のような短命政権に終わりかねないリスクもはらむ。
日米首脳会談をめぐる最大のクライマックスは、米原子力空母ジョージ・ワシントンにおける両首脳の強固な日米同盟の ………
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