読者の声

2025年3月号 連載

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自他ともに1Fウォッチャーと認める編集長率いるファクタ。震災と原発事故から14年経とうとしている今、「風化している」と地元紙で取り上げられていた。放射能被害が残る浪江町で24時間営業の飲食店の開店に合わせ幼稚園児がタブレットで注文しているニュースを公共放送で見た。インフラや震災記念館などが整備され、スマートシティ、ロボット開発など、耳当たりのいい言葉が並ぶ。いまだ自分の家や代々の墓地に立ち入りさえできない場所も残ったままなのに、ますます風化を助長して見える。福島県民で震災の影響を直接受けている人の数は少ないが、当事者にとってはまだ終わることがない。津波被害の保存施設も観光施設、綺麗な公園として整備されている。ファクタが震災直後取材に来た時とは全く風景が違ってしまっている。当時、人のいない街の真っ暗さは恐怖だった。記念館などは、都会の科学館に行 ………

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