スイス大使も務めた國松孝次氏(元警察庁長官)が提唱する「外国人統合」の理念。地方自治体に、外国人受け入れの「権限と責任」を!
2025年3月号 BUSINESS [意気軒昂!]
「國松さんという方が、藤原次長に会いたがっているようです」「え? 國松さんて――。まさか、あの警察庁長官だった國松さん?」今から10年ほど前の2014年夏、私は突然、部下から連絡を受けた。國松孝次氏――。役人の中で、この名前を知らない人はいないだろう。ちょうど30年前の1995年。霞が関を、いや日本全国を震撼させた狙撃事件は、今でも記憶に新しい。「大先輩である國松元長官が、私に何の用があるのだろう?」と、私は疑問を抱いた。「未来を創る財団」という財団法人の主催する「定住外国人政策研究会」――。國松氏と初めてお会いしたのは、その研究会の場だった。國松氏はその財団の会長で、かつ研究会の座長でもあった。そこにゲストとして招かれた私は、当時担当していた業務についてのプレゼンを行った。当時私は、安倍政権の目玉政策の「国家戦略特区」を担当していた。秋の国会に提出する ………
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