「ネオ55年体制」の終わり/SNSが「自民1強」にとどめを刺した/特別寄稿 芹川洋一・コラムニスト

号外速報(11月13日 19:50)

2024年12月号 POLITICS [号外速報]

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2024年10月の衆院選で自民、公明両党が惨敗、自民党一強の「ネオ55年体制」が終わりを告げた。野党第一党の立憲民主党だけでなく国民民主党も大きく躍進し、左右両サイドの小政党も議席を伸ばした。政治とカネへの対応で有権者の怒りが背景にあったのはいうまでもないが、国民民主党などには共通するメディア戦略があった。インターネットによる情報伝達である。SNSで情報を拡散、若者世代を中心に支持を広げたからだ。日本政治では1955年体制というように政治の枠組みが安定していた時期が何度かあった。それがくつがえったときに何があったのか。もちろん政治的な力関係の変化があるわけだが、案外忘れられているものがある。メディアの役割である。政治体制がくずれるとき、しばしばメディアが決定的な一撃を与えて来た。そんな歴史をふりかえりつつ、政治とメディアの関係を考えた。

「1900年体制」を崩した新聞・雑誌

日本の政 ………

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