「令和の風雲」/憲法いかし、希望ある日本に/寄稿 山添拓・日本共産党政策委員長・39歳

2024年9月号 POLITICS [「令和の風雲」]

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NHKの朝ドラ『虎に翼』に、思わず見入ってしまう。「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」――。主人公が、新聞に掲載された新憲法14条を食い入るように読む、導入シーンから印象的だった。女性差別はもとより、様々な差別と、それに対する「はて?」という素朴な疑問が描かれ、その多くがいまにつながっている。各地でお会いする方にもファンは多い。単に共感するのにとどまらず、エンパワーメントされている人が少なくない。「法律というのは、縛られて死ぬためにあるんじゃない。人が幸せになるためにある」――。登場人物のこんなセリフに、私も原点に立ち返る思いがする。2011年、司法修習中に東日本大震災と福島原発事故が起きる。弁護士登録後、繰り返し足を運んだ福島県・浜通りの被害は、地域 ………

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