読者の声
2024年8月号 連載
あけび書房から出版された『増補版 日本共産党の改革を求めて』
『増補版 日本共産党の改革を求めて #MeToo #WithYou』（あけび書房）を読んで、昨年2月から3月、2人の党員が相次いで除名された大ニュースを思い出した。
あらゆるハラスメントを社会から根絶することを、基本政策に掲げている党で起こっている除名処分、パワハラやイジメ、地方議員らの離党、異論排除、ネット監視など、党員・元党員の有志が明らかにした記者会見をまとめたものだ。
増補版には、大学の後輩で現役党員と思われるT氏の「なぜ地方議員は党内ハラスメントの被害者になるのか」という手記があり、肉体的精神的疲労が蓄積し療養を余儀なくされたことが詳しく書かれている。彼の言葉によると、パワハラは人格的に優れている人でも加害者になり得るし、パワハラが起きる組織風土があるという。
現在の日本共産党を取り巻く状況を赤裸々に告発した本書を、タブーを恐れず勇気を持って切り込んでくれるFACTAの愛読者の皆さんにも薦めたい。
埼玉県在住 志田参三
