台湾から日本に来て20年になります。夫と共にFACTAを購読していますが、最近特に注目しているのはウクライナ戦争や中国の動向を中心とする海外の記事です。特に、5月号の『「台湾侵攻」できない中国の事情』という記事を興味深く読ませて頂きました。「少子高齢化の問題を抱えた中国には、台湾を侵攻する余力はない」とする論点に少し胸を撫で下ろした半面、中国がロシアと同じような愚行に走るのではないかという懸念を拭い切れませんでした。

我が家では、老後は私の祖国である台湾に移住しようかと話し合っています。中国の不穏な言動を考慮して今は様子を見ることにしていますが、将来的には是非実現させたいと思っています。ただ、台湾が香港のように言論統制や弾圧を受けるような状況になってしまうとしたら、移住は諦めざるを得ません。自由な台湾を守るために、中国の台湾侵攻は絶対に阻止しなければなりません。FACTAには、今後も積極的に海外の記事を取り上げて頂きたいと思います。

東京都在住　鄧 淑琴（デン スチン）