免疫で日本初! キリンの機能性表示成分とのシナジーが生んだ、Withコロナ時代の免疫ケア。
2021年3月号 INFORMATION
「免疫サポート」(30日分/税込3100円)
免疫や健康への意識がかつてない高まりを見せている。ヨーグルトや乳酸菌飲料の消費が伸び、「乳酸菌×免疫力」のキーワード検索数は1年で4.6倍に増えたという。「巣ごもりで運動不足になり体力の衰えが気になる」「テレワークのストレスを感じる」「育児や介護で無理をしがち」ーー。健康維持の不安を抱える現代人に、力強い味方が登場した。
無添加化粧品やサプリメントのパイオニア、ファンケルが昨年12月17日に発売した機能性表示食品「免疫サポート」だ。世の中の「不」の解消に取り組んできたファンケルの面目躍如である。
免疫の表示が認められた日本初の機能性関与成分「プラズマ乳酸菌」を1千億個配合。さらに「ビタミンD」「ビタミンC」「カテキン含有緑茶エキス」を加え、口腔環境を保つ発泡チュアブル錠に仕上げた。プラズマ乳酸菌は、2019年にファンケルと資本提携したキリンが発見した独自成分。「キリンの免疫研究と弊社の製剤技術を掛け合わせ、理想的なシナジーを創出できたと思います。『カロリミット』『内脂サポート』に続くスター商品に育てていきたい」と、ファンケル上席執行役員/健康食品事業本部本部長の若山和正さんは語る。
ファンケル上席執行役員/健康食品事業本部本部長の若山和正氏
昨夏、機能性表示食品としての届出が受理され、大急ぎで販売にこぎつけた。「免疫への不安が広がるなか、できるだけ早く皆さまのもとにお届けしたい。その一心で取り組みました。幸いコロナ前から両社のシナジーを生かした商品プランとして検討を進めていたこともあり、すぐ走り出すことができました」(若山さん)
プラズマ乳酸菌は、他の乳酸菌にはない特別な能力を持つ。その優れた機能は表をご覧いただければ一目瞭然だ。
免疫とは、ウイルスや細菌などの病原体から身体を守る防御システムのこと。「NK細胞」「キラーT細胞」「B細胞」「ヘルパーT細胞」などの免疫細胞によって精巧に調整されている。加齢やストレス、睡眠不足、身体の冷えなどさまざまな要因でこのシステムが崩れると、風邪などの感染症にかかりやすくなる。
通常の乳酸菌では一部の免疫細胞(=NK細胞)しか活性化できないが、プラズマ乳酸菌は免疫の司令塔をつとめる「pDC」(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化することで、すべての免疫細胞の機能を高める。そのような乳酸菌は世界に存在しないとされるなか、キリンが発見した「独自」の乳酸菌なのである。
どうやって体内に届けるのが効果的か。ファンケルが出した答えは口腔内で発泡・崩壊し、有効成分を放出させる新技術「発泡チュアブル錠」である。ファンケルでは、サプリメントの成分量はもちろん体内で効率的に働く溶け方や組み合わせで、栄養を必要な場所に届ける「体内効率設計」に基づく製剤開発を行っている。「まず重視したのは、どなたでも安心して食べられて、続けやすいこと。発泡錠なら、いつどこにいても、水がなくても摂取できます。唾液の分泌を促し、ウイルスが真っ先に入ってくる口腔環境を整えることができます」(若山さん)
一般的な発泡錠は、保管中に空気中や製品中の水分と反応して発泡し、容器が膨らんでしまいやすいデメリットがあった。そこで油脂と高分子による二重のコーティングを施し、発泡レベルを下げることなく水分から守る顆粒の開発に成功した(特許出願中)。錠剤を口に含むと、すぐに優しい泡が弾け、淡いレモンヨーグルト風味とともに口のなかが潤ってくる。「発泡によって口腔内に成分が広がりやすいので、舐めて溶かすよりも噛んで召し上がるのがおすすめ」だという。1日の目安量は2錠。これなら小さなお子さんや食の細い方でも、簡単に続けられそうだ。
口の中で溶けたプラズマ乳酸菌は生きて腸まで届くのか、疑問を覚える方もおられるだろう。「通常の乳酸菌は腸内環境改善のため生きて大腸まで届かせる必要がありますが、プラズマ乳酸菌は死菌でもpDCを活性化するため胃酸から守るカプセルは必要ないのです」(若山さん)
「免疫サポート」を飲み続けるとpDC活性を示す数値が少しずつ上昇していき、摂取をやめると緩やかに元に戻る。「飲んですぐ効果が現れるようなものではなく、免疫とは高めるものではなくて維持するものなんです。科学的に検証されたものを摂取し、正しい免疫ケアを続けていただくことが大事です。もっと日ごろの生活習慣のなかで身体をケアしてあげてほしい。それを伝えていくのが私たちの役割だと考えています」。10年間、風邪一つ引いていないという若山さんの言葉には説得力がある。
ファンケルでは昨年の秋ごろから社員自作の動画ライブ配信に力を入れ、商品の紹介・販売に加えておこもり美容、健康ケアなどのコンテンツを配信し好評を呼んでいる。年末年始には約29万人の定期購入の顧客全員に「免疫サポート」のサプライズ・プレゼントを贈り、開発陣によるオンラインイベント、さらには500名の顧客を招いて島田和幸社長とのオンライン新年会も開催した。
どこまでも顧客に寄り添うファンケルが「免疫サポート」の購買ターゲットに定めているのは、家族の健康を気にかける40代女性だという。疲れ気味のお父さんや、田舎の年老いた父母、受験を控えた子どもたちにプレゼントしてあげたい。世の中が不安に覆われるなか、家族を想う優しさ、思いやりの詰まった新商品なのである。
(取材・構成/編集部 和田紀央)