2017年11月号 連載
私が「ふぁくた」を知ったのは、原発事故後の東電会見。「みやじま」という年配の記者さんが、ハードコアな質問を繰り出されているのを聞いて。東京電力新橋本店での記者会見の帰り、有楽町の本屋さんで「FACTA」を見つけ、発行人「宮嶋」を知り。けれど値段を見てビックリ、薄いのに1400円!
原発事故後に取材を始めた芸人の私は(今も寄席に毎日出てますよ!)当初、ちんどん屋の親方に付きました。舞台もこなす業界最大手のちんどん屋で、親方に「舞台と町廻りは同じ意識ではダメ、町廻りの宣伝は、スポンサーからお金を頂いて、お客さんに宣伝するけど、舞台では見ているお客さんからお金を頂くから全然意味合いが違う」と教わって。
自分で取材を始めて、「記事」には経費がめちゃくちゃ掛かるけど、TVニュースは無料だし、新聞はすごい情報量で100円ちょっと、そうか情報の受け手の私は、お客でなくて、別にスポンサーがいるのか、と気付きます。
FACTAの値段が高いのはスポンサーでなく、読者の私たちがお客さまだから。スポンサーから独立したメディアだからですね!
芸人・記者 おしどりマコ