2016年12月号 連載
知らぬ間に家内がFACTAの愛読者となった。二人きりの夕飯時に辛口の記事について会話するのが楽しみになった。さて筆者は本年度よりベジタリア株式会社の役員に就任した。2050年に90億人となる世界人口を支える食料生産のイノベーションに期待がかかっている。健康的で美味しい食材を求める中間層が拡大するため、日本の高い農業技術とITを組み合わせ、一気にグローバル市場への展開も可能となる。また、植物生理学・土壌微生物学等多くの科学的成果が生み出されている。ベジタリアは、最新の植物科学とITテクノロジーを駆使して、「次世代の緑の革命」を目指し、農業の生産性や品質向上につながるソリューションの提供を目指している。
小泉進次郎農林部会長の提起した生産資材価格問題の決着、農業競争力強化法、全農の株式会社化問題、そこに向けた全中・全農・農中・全共連のトップ会議の動きなど、日本の農業の将来を決定する重要案件が山積みである。FACTAにはしっかりとフォローしていただきたい。
ベジタリア(株)社外取締役 鶴田靖人