読者の声

2014年8月号 連載

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所属大学の学生への聞き取りでは、確実にテレビ・新聞離れが進展し、スマホはほぼ全員が活用している。そういう私もニュースはスマホになり、動画はオンデマンド型になってしまった。番組表方式が必然ではなかったことを理解させられている。


交通機関も時刻表停車場方式が必然ではなくなってきている。FACTA2月号ではスマホアプリを活用したオンデマンド型交通機関UBERが「ひっそりと」スタートしたと報道している。何せ欧州ではタクシー運転手の過激な反対デモがあったからであるが、記事は提携先のことを含め極めて的確なものであった。


UBERは08年にパリの会議でタクシーがつかまらなかったことから発想された。筆者はバブル期に銀座で同じ発想をし『モバイル交通革命』を上梓したが、実行力がなかった。Googleがその人流戦略からUBERに乗り出した。得意のアルゴリズムを活用して「呼ばれる前にお迎えに行く」木下藤吉郎作戦を展開するに違いない。注目に値する。


帝京平成大学教授(観光学博士)
人流・観光研究所所長 寺前秀一

   

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