読者の声

2014年1月号 連載

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この1年もあっという間だったが、さまざまなことが起きた。アベノミクス効果、2020年東京五輪開催決定等、日本の景気押し上げのためには久々に良い1年だったと言えるだろう。ただ一方で、食品偽装問題、原発事故汚染水処理の杜撰さの鮮明化等、課題を残す年でもあった。

特にバナメイエビを「芝えび」として販売するなど、最近とみに注目の高まる食材偽装については、数え上げたらきりがない。謝罪の会見が何と多いことか。ばれなければ何をやってもいい、という精神構造がこの国を醜くさせている、と言ったら言い過ぎだろうか。日本人に本来備わっている「正直さ」を素直に表現する必要があるのではなかろうか。

そんな中、FACTAの切り口にはいつも度肝を抜かれる。諸問題について現状を淡々と指摘し「これでいいのか」と問題提起を行うところが、真骨頂発揮といったところだろう。また、他誌ではとりあげないような物事でも、その裏事情をわかりやすく解説するあたりも、思わず唸るところではある。

フリージャーナリスト 大地泰夫

   

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