編集者の声・某月風紋

2011年7月号 連載

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あの日から78日目。臨時高速バスに揺られ、南相馬市に入る。30キロ圏内の原町(はらのまち)は時間が止まったよう。不通となった常磐線ホームに上野行スーパーひたちが置き去りだ。土曜の午後だというのに、商店街はシャッターを降ろし、人の気配がない。100人を超える避難者が寝起きする小学校の体育館で市職員の話を聞く。「緊急時避難準備区域の学校は全て閉鎖になり、子どもたちは毎朝、スクールバスで30キロ圏外の学校へ通っている。病院はやっているが入院はさせないルール。それでも住民は半分ぐらい戻って来た」国道6号線を南下して20キロ地点へ。寂(さび)れたドライブインの前に「立ち入り禁止」の看板と警察車両。4、5名の警官が立ち、「撮影は自由だが車道に入るな」と言う。目の前を数十台のジープ、トラック、ショベルカーが轟々と過ぎる。自衛隊の災害派遣だ。運転席で防護マスクの白装 ………

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