デジカメなどで撮った写真を飾るデジタルフォトフレームが売れている。家電量販店には専用の売り場が設けられ、20近いメーカーの商品が鎬を削る。赤外線通信やメモリーカード経由で、簡単に写真を飾れる手軽さが人気の秘密。カラー液晶画面のサイズは5～10インチ程度で、単純にデジカメやケータイで撮影した画像を表示するものから、スライドショー、音楽プレーヤー、カレンダー、アラームといった機能を備えるものまでタイプは様々だ。

そんな新世代家電と固定電話機の機能がコラボレートした新商品がシャープから登場する。どちらも“部屋に置いて使う”ものだけに相性は良さそうだ。商品構成はコードレス電話機と7インチのタッチパネルカラー液晶のセット。それぞれ独立しても使えるが、組み合わせれば、写真付きの電話帳を表示したりできる。ペーパーレスのFAX送受信も魅力で、受信すると液晶画面に内容が表示される。タッチパネル対応なので、長い文章でもスクロールして楽に読める。送信はフォトフレームに写真を登録するときと同様に、対象を撮影して転送するだけ。メール感覚でFAXが送れる。

もし、固定電話を買い替える予定があるのなら一考の価値はあるだろう。今後はケータイの充電用クレイドルにデジタルフォトフレームを合体させるなどといった派生商品も登場してきそうだ。