政治家も「つぶやき」発信 140字のメッセージ

「Twitter」

2009年8月号 連載 [SERVICE Review]

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テレビや新聞に「Twitter(ツイッター)」という単語が登場することが増えてきた。ツイッターは、2006年7月にスタートした米国発の無料オンラインサービスで、短いテキストを投稿し、ユーザー同士でコミュニケートするためのツールだ。日本語版は08年4月から提供されているが、当初は「○○を食べた」「××にいます」といった日々の他愛ないつぶやきが大半で、利用者も広がらなかった。

米国でも一部の企業がマーケティングに利用していたものの、主としてネットのヘビーユーザーや若者のおもちゃと見られていた。だが、バラク・オバマ氏が大統領選挙のネット戦略の一環として、有権者とのコミュニケーションに活用したことから状況は一変する。圧勝の背景にツイッターの存在があったことが知られると、認知度は飛躍的に高まった。

6月には、イランで大統領選挙の混乱のため出版・放送のみならずウェブでの言論・報道統制が強まったが、それをかいくぐるようにツイッターを使った生の情報が現地から発信される。それをCNNなどが後追いしたことで、報道の世界でもその有意性に注目が集まった。

日本でも、ようやく一部の企業や政治家に活用するケースが出てきたがまだ少数派だ。数年前に一世を風靡したブログに続き、ネット発のムーブメントを起こすサービスになれるだろうか。

   

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