撮って、観て、共有する 動画を気軽に楽しむ

amadana「SAL」

2009年8月号 連載 [PRODUCT Review]

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せっかく買ったビデオカメラも、イベント以外は使わないという人が多いだろう。そんな「ビデオカメラ=運動会」といったイメージを変える製品が「SAL」だ。発売元はデザインに敏感な消費者に人気の家電ブランド「amadana」を展開するリアル・フリート。SALもこのブランド名が冠されているだけに、スタイリッシュ感のある作りだ。

大きさは名刺とほぼ同じ。一般的な携帯電話より軽く、気軽に持ち運べるサイズだ。起動から撮影できるまでの時間も短く、ちょっとした動画を撮るのには最適だろう。画質も滑らかで、PCで観るには十分だ。

特徴は、とにかく“シェア”を意識した仕掛けが施されていること。撮影した動画は、内蔵のUSBから簡単にPCに取り込め、ブログや動画投稿サイトに載せるための専用ソフトも用意されているので手軽にネットで共有できる。さらに、SAL同士を繋げばリアルでの共有も可能だ。

同社の熊本浩志社長が「動画の面白さを知ってもらうため、とにかく“ライト”であることにこだわって開発した。重量、存在、撮影する意識を軽いものにしたかった」と語るように、記録するためというよりは、気軽に撮った動画を共有して楽しむためのツールだ。

ただ撮って、観て、共有する機能しかないが、そのシンプルさゆえに、ハイスペックなビデオカメラにはない本質的な面白さがある。

   

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