退職金8千万円せしめた太田前府知事の「鉄面皮」

2008年8月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

猛スピードで大阪府の財政再建に取り組む橋下徹大阪府知事。在阪民放テレビ各局は弱者切り捨てにつながるとして、「橋下知事の『大阪維新』はいかがなものか」と連日放映しているが、対案を示さずに批判するばかり。気楽なものである。しかも、この手の番組のコメンテーターに前知事の太田房江氏を起用するのだから呆れる。自らの無為無策を棚に上げ、橋下府政を論評する鉄面皮には開いた口がふさがらない。職員の賃金カットを含めた人件費削減を検討している橋下知事は、2期を務め計8352万円の退職金を受け取った太田氏に「満額受領は納得できない」と一部の寄付を求めているが、太田氏は黙殺している。

かつて改革派知事として鳴らした田中康夫・前長野県知事(新党日本代表)も同じ穴のムジナだ。「長野県の公共事業費を削減した」と自己宣伝するが、その結果、地元経済は疲弊し、いまだ田中時代の傷が癒えない。長野県政担当記者の間では、引っ掻き回すだけの田中県政を取材した古参記者を「戦中派」、田中時代を知らない記者を「戦後派」と呼ぶそうだ。田中氏は地域経済を訳知り顔で語るが、己の「戦争責任」には頬被りだ。

   

  • はてなブックマークに追加